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『私のちいさなお葬式』

2020/03/10

先週、那覇市にある県内唯一の名画座、桜坂劇場を訪れました。

 

名画座とは旧作を中心に珠玉の名画をチョイスして上映する映画館です。

近代的なシネコンとは違い、ちょっと煤(すす)けた昔懐かしい雰囲気を残しています。

 

かつては、大きな街には必ずといっていいくらい存在しました。

学生時代を過ごした東京だと、銀座並木座、中野武蔵野館、今も営業する早稲田松竹など。

 

そのほとんどが消えたなかで、沖縄に一つでも残っていることは大きな救いです。

桜坂劇場は、世界中から名画をセレクトして上映し続けています。

 

 

笑えないコメディ?

 

鑑賞したのはロシア映画で、タイトルは『私のちいさなお葬式』。

お葬式の映画だけどコメディといっていい内容です。

 

主人公で田舎暮らしのおばあちゃんは重度の心臓病を宣告されて、余命いくばくもないことを予感する。

身内は息子一人。その息子は都会でビジネスに成功して多忙を極める。

不測の事態が起こった時に誰も面倒を見てくれる人がいないと悟ったおばあちゃんは、自分の葬式の準備をせっせと始める、というストーリー。

 

我が国の終活でも、事前に葬儀社と打ち合わせをするのは、必ずしも珍しいことではありません。

が、このおばあちゃんはもっとスゴイ。

 

役場に行って埋葬許可書を発行してくれと言う。埋葬許可書は死亡診断書がなければ出せないと突き返されると、今度は遺体安置所に勤める元教え子の所へ。

「まだ死んでいないのに」「もうすぐ死ぬから」と半ば強引に書かせてしまう。

 

このあたりはちょっとシュールなコメディです。

案の定、準備万端いつでも死ねると思うと今度はなかなか死ねない、といった感じで展開します。

 

物語はコメディタッチですが、観ているうちに「これって他人事ではない。似通った状況は今後多く人に当てはまる」と笑えない話にも思えてきます。

 

死亡診断書の生前取得は無理ですが、エンディングノート、あるいはエンディングマニュアルといった事前準備は、今後ますます必要になる時代なのかもしれません。

 

 

この映画も観ていただきたい

 

じつは、その前の週にも桜坂劇場に足を運んで、別の映画を観ました。

沖縄発の映画で『ちむぐりさ』。直訳すると「胸が痛む」。

詳細は割愛しますが、沖縄が置かれている実情を切々と伝える内容です。

チラシの裏を見ると、3月28日より東京•ポレポレ東中野で上映と書かれています。

ぜひ、首都圏の方にも観ていただきたいと願います。

 

 

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