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『老後の資金がありません』(完)

2020/06/04

舅の葬儀費用で主人公の妻は大ピンチ。

棺桶、祭壇、花輪 etc. で約200万円。そこにお布施が追い討ちです。

 

 

生前戒名であれば十分の一以下

 

小説のなかで主人公の妻は、「院居士の戒名で60万円もとられたの。お布施や心付けも加えると95万円に膨れ上がったんだよ」と話しています。

戒名料が60万円、読経料やお車代が計35万円と推測できます。

 

確か小説の舞台は東京だったと記憶しています。

宗派は書いてありませんでしたが、院号を付けて位号は居士で60万円。東京の相場であれば、この戒名料は法外に高いとは言えません。

 

ただそれは相場自体が異常なのであって、一般常識に照らし合わせれば取り過ぎだと断言できます。

間違いなく僧侶が短時間で考えた戒名。時給換算すれば100万円を越えるかもしれません。

 

読経料にしても時給30万円超。まったく意味の分からないお経と有り難くもない法話を、足の痺れを我慢しながら聞いてまで支払う金額でしょうか。

葬儀の場面では、通常の経済感覚が麻痺してしまいます。

 

 

「家族葬で十分だったのに」

 

結局、お布施を合わせた舅の葬儀費用は総額300万円前後になりました。

では、その費用に見合った壮麗な儀式であったかというと•••

 

(引用)予想に反して、参列者は驚くほど少なかった。蓋を開けてみれば、夫の会社関係の数人と、姑の知り合いが3人ほど来てだけだった。

舅は7人兄弟の末っ子だが、兄も姉も全員がすでに他界している。姑には兄が2人いたが、いずれも若くして戦死している。

浅草時代の知り合いとは疎遠になっていたうえに〜

 

 

高齢者の葬儀では珍しくないことです。

他界していなくても、入院中、足腰が弱って、等の理由で駆けつけられないことが少なくありません。

 

主人公の妻が溜め息混じりに漏らしたのは、

「家族葬で十分だったのに」

 

 

 

生前戒名サービスを思いつく

 

前々回のブログで、この小説が生前戒名サービス「エピローグ令和」を企業する背中を押した、と書きました。

読んだのが父親の葬儀の1か月後であったこともあり、小説での出来事を我が事のように重ねながらページをめくったのを記憶しています。

 

小説での葬儀にまつわる場面は、どこの家庭でも起こり得るありふれた光景です。

とすると、多くの遺族が “見栄や世間体に押し切られて” 本意ではない大金を使って後悔しているのかもしれません。

 

これは何とかならないのだろうか。

せめて戒名だけでも別のやり方はないのだろうか。

「こういうのがあったらいいな」と思ってもらえるサービスはないだろうか。

 

それを考え続けていたある時に思い浮かんだのが、生前戒名サービスでした。

調べてみると、

① 戒名は元々は生前に付けるものである。

② 戒名は僧侶以外の誰が考えてもよい。

さらには、

③ 僧侶は戒名を考案する特別な訓練を受けてはいない。実際には、多くの僧侶が手引き書やパソコンソフトなどに頼って付けている。

これらの事実を知るにつけて、やってみる意義はあると判断したのです。

 

 

「葬儀は特別」も今は昔。

蓄えが潤沢であればいざ知らず、老後資金に不安があるのであれば、身の丈に合った内容で、その中で心を込めて執り行うのが今後のトレンドです。

見栄や世間体を捨てて。

 

 

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