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『老後の資金がありません』(続)

2020/05/30

前回からの続きです。

 

娘の結婚費用で泣けなしの老後資金が大きく崩されたシニア世代夫婦。

そこに舅の葬儀費用を肩代わりすることになって、いよいよピンチに。

 

妻と葬儀社社員のやり取りが実に下世話。

けれどもそれは、多くの人が思っていても口には出さない本音を代弁しています。

 

 

燃やしてしまうものに◯万円?

 

「早速ですが、まず棺桶をお決めいただきたいと存じます」。

パンフレットには、50万円もする檜から4万円の桐までのラインナップが。

決めかねていると「こちらのものを選ばれる方が多いようですよ」と指差したのは、12万円の棺桶。

 

どうせ燃やすものに12万円。12万円あれば、海外旅行にも行けるし、ワンピースやバッグを買うのもいい。

あれこれ考えると棺桶に12万円なんて、どうしても納得いかない。

 

「4万円のを選ぶ人は、どれくらいいますか?」

「正直申しまして、今まで私が担当した中では一人もいらっしゃいません」

「えっ?」

 

さすがに4万円のとは言い出しにくくなり、「じゃあ、この12万円のにします」と。

結局は、いちばんの貧乏人みたいに思われたくないという“見栄”がまさったのでした。

 

 

選びたくても選べない

 

引き続き祭壇のチョイス。

最も安価なものが30万円、次が50万円、50万円、100万円、120万円、150万円、200万円と続きます。

「普通はみなさん、この辺りのものを選ばれることが多いようです」と葬儀社社員が指差したのは、120万円と書かれたもの。

 

「こっちの30万円のでいいです」と、妻は思い切って口にする。

が、素人では一見して区別がつかない棺桶とは違い、30万円の祭壇と120万円の祭壇とでは、誰が見てもその違いは一目瞭然。

確かに30万円はかなり見劣りし、小さくて簡素で侘しい。

 

参列者からの視線と声には出さない声が頭に思い浮かび、ついには「120万円のにします」。

ここでも世間体には勝てず。

 

 

もちろん、それ以外にも、式場使用料10万円、遺影写真3万円、霊柩車5万円、骨壺2万円、焼き場までのマイクロバスが4万円、枕飾り3万円、安置料2万円、それにドライアイス代、花輪代、会葬返礼品、礼状 、食事代(精進落とし)etc.

 

ここまでで200万円前後といった所でしょうか。

ですが、大きな支出がまだあります。

お布施(戒名料を含む)です。

 

(次回につづく)

 

 

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