免疫と体温の話
大都市圏、地方都市を問わず新型コロナウイルスが忍び寄っているためか、各局で「免疫力を上げて備えましょう」といった内容を取り上げています。
頻繁に耳にするのが、
① 体を温めましょう。
② 睡眠を十分に取りましょう。
③ ストレスは免疫力を下げる。
といった所でしょうか。
この内、睡眠とストレスについては書き始めるとキリがないので、体を温める効果と具体的な方法について触れてみます。
「体温は1℃上がると免疫力が◯◯%UPする」という文言を、健康関連本でよく見ます。
何度も紹介していますが、免疫の要である白血球(リンパ球)が温度が高いほど活性化することによります。
風邪をひいたり、インフルエンザ(もちろん新型コロナウイルスも)に罹ると発熱します。
これは白血球がウイルスと闘いやすくするために体温を上げている、という人体の合目的性な反応なのです。
そこで解熱剤を使って熱を下げてしまうと、治るものも治らなくなってしまうことは、この理論を知っていれば分かるはずです。
その件(薬のプラスマイナス)も書き始めるとキリがなくなるので、ここでは伏せます。
白血球(リンパ球)をパワーアップして免疫力を上げるには、体を温める+ビタミンC が有効です。
また、体が温まると血管が拡がって血流が盛んになります。
血流促進は、ビタミンEの摂取でさらに効果が上がります。。
では、手軽に低予算で体温を上げるには•••
難しいことではありません。入浴です。
首まで浸かる全身浴でもよし、みぞおちの辺りまで浸かる半身浴でも結構です。
ご高齢で体力が低下している方、心臓疾患に抱えている方は、むしろ半身浴をお薦めします。
湯温は、あまり熱いと交感神経が高まってしまいます。39〜40℃前後のリラックスできる温度が最適です。
入浴時間は、最初は無理せず10分くらいから。慣れたら、20分、30分と延ばしていきましょう。
くれぐれも体が気持ちよく感じるうちに終わるのがコツです。
1日最低1回の入浴(半身浴)に足湯を加えてみると、さらなる効果が期待できそうです。
ホームセンターや通販で足湯用のバケツが販売されています。水道代、ガス代を節約できます。
入浴であれ足湯であれ、就寝前に行うと寝つきがよくなります。
体温を上げるには、筋肉量の維持も重要です。
人体でもっとも熱を産生するのは筋肉だからです。
一般論ですが、男性よりも女性の方が冷えやすい傾向があるのは、筋肉量の差であると言われています。
こちらの対策は、筋トレ+(筋肉の)材料を入れることになります。
筋トレは、スクワット、腹筋、階段の上り下りなど、やりやすいものを無理せず、息長く続けていきましょう。
フィットネスクラブ等では、スポーツをした直後にプロテイン飲料、またはプロテインのサプリメントの摂取を薦めています。
プロテインとはタンパク質のことです。
タンパク質は20種類のアミノ酸という最小単位で構成されますが、筋肉の主成分となるアミノ酸はそのうちの3つです。
スポーツ系のプロテインは、この3つのアミノ酸を中心に配合しています。
「スポーツをした直後に」飲むのは、筋肉が壊れている時、すなわち体がその材料を欲しているタイミングで入れると、腸からの吸収率が高まるからです。
これも体の合目的性反応と言います。
あらためて、人体ってスゴいですね。
いたわりましょう。予防しましょう。
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